ななつぼしは、2004(平成16)年に品種登録されたお米で、ここ北海道岩見沢市で誕生しました。名前には”北斗七星のように輝いてほしい”との願いが込められているようです。なんともロマンティックですね。
あきほやひとめぼれなどの交配種となっており(表1参照)、現在、北海道米の作付け面積第1位となっています(表2参照)。日本穀物検定協会の食味ランキングでは、毎年最高評価の「特A」を獲得していて、北海道を代表する
ブランド米の一つとして、全国でも知名度の高いお米です。
食味は、ほどよい甘みと粘りがあるさっぱりとしたお米で、さめても美味しいという特徴があり、お弁当にお勧めの品種となっています。また、香りが強すぎないので、海鮮丼やお寿司のシャリに採用されることも多いです。
ななつぼしには、厳選されたプレミアム米があり、”㐂(よろこび)ななつぼし”といいます。タンパク値6.8%以下が品質基準になっていますが、このタンパク値が低いほど、ふっくらとして食味が良くなる傾向があるようです。
食味評価が高く収量性も多いのですが、いもち病抵抗性が弱かったり、割れ籾がやや多いという弱点もあります。
生産者として、毎年良いお米が収穫できるかどうかドキドキですが、これからも大好きなななつぼしを栽培して日本の食卓に元氣お届けして行きたいと思っています。